(4)私達の職場の状況
1、日本企業の99.5%が中小企業で占められ、資本金1億円未満の企業が98%強、5000万円未満の企業でも96%と、圧倒的に中小企業が日本経済を支えていることが分かります。しかも全就業者の7割が中小企業で働き、経済態系の主要な位置を占めています。
11年度は全国の278万社のうち、黒字企業は26%に過ぎなかった(朝日)と報じられているように赤字は内部留保のない中小企業が大部分を占めていることがうかがえます。この中小企業に経済の活性を与えることが、日本経済再生の一つのカギにもなっています。
2、12年度の生産量は2,546トン・平均単価はやや高めの159.78円、黒字の月が二月(ふたつき)だけと景気低迷の影響を受け私達の職場は低調でした。生産トン数は月平均212トンと絶対数が不足し、その分単価も相殺されてしまっています。さらに、昨年からの赤字も含め債務超過に陥っています。
現在の生産体制から見て170円前後の単価が適正な単価とみられています。大企業中心の経済原理が支配し、加えて政府による大企業支援の政治の下では適正価格の設定は困難な状況です。
3、会社はこうした状況の打開を対外的な対策として打ち出さず、人員の削減や賃金の抑制といった労働者犠牲の安易な方策で切り抜けようとしています。さらに、約束された安全委員会・安全集会は反古にされ、いまだ開催されずにいます。また職場は、経営の方向性の明示や伝達も確立されず無政府状態となっています。統制のとれた経営の確立は急務となっています。
福岡県 北九州市 若松区 ビジネスホテル うめかぜ組合
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